明治安田生命の学資保険「つみたて学資」を徹底解説!
貯蓄型学資保険として人気のあった「明治安田の学資のほけん」をリニューアルして誕生した「つみたて学資」。
元々返戻率の高さに定評があった「明治安田の学資のほけん」ですが、一番の目玉といえる保険料の払込期間を5年で払込むタイプは残念ながら2016年10月に販売停止しています。
さらに2017年の保険料の値上げにより返戻率が大きく低下してしまいました。しかしそれでも業界トップクラスの返戻率は健在です。
また、以前はⅠ型とⅡ型と2つの型がありましたが、2018年2月現在ではⅠ型のみの取り扱いになっています。
Contents
つみたて学資Ⅰ型
学資保険の王道ともいえるシンプルなプラン。
教育資金の多くかかる大学に焦点をあて、大学入学時の18歳から毎年教育資金(祝金)を受け取ることができます。
「Ⅰ型」のしくみ
貯蓄に特化した学資保険らしく、貯蓄機能の他は保険料払込免除と死亡給付金のみと保障を最低限に抑えています。
払込期間が最長でも15歳まで短めなのが特徴ですね。
「Ⅰ型」基準保険金額に対する支払割合
教育資金(祝金)、満期保険金すべて基準保険金額100%の均等払いです。
大学入学時にまとまった教育資金を受け取りたい部分もありますが、なにかとお金のかかる在学中にも同額給付されるのは嬉しいですね。
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教育資金受取時期 |
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18歳/19歳/20歳 |
満期保険金 |
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支払割合 |
100% |
100% |
「Ⅰ型」被保険者の加入可能年齢
返戻率を上げるポイントともなる短期払込。
10歳払込済は被保険者である子どもが2歳までしか加入できないので、早めの加入をおすすめします。
「Ⅰ型」サンプルプラン
「つみたて学資」の中では最長の保険料払込期間である15歳までの払込サンプルでも元本割れせず返戻率は104.1%しっかりあります。
但し、教育資金(祝金)の支給額が75万円です。
毎年受け取れる金額が75万円のみになると、学資保険のみで大学入学時や在学中の資金をすべて賄うことは難しいでしょう。
「Ⅰ型」保険料と返戻率
「つみたて学資」には返戻率を高くする2つのポイントがあります。
1つは保険料の払込期間を短くすること、もう1つは基準保険金額を70万円以上にすることです。
70万円以上の場合、高額割引が適用されて返戻率がアップします。
もちろんその他に、年掛(年払)や全期前納払にすることでも返戻率は上がります。
このポイントを2つ抑えた結果が10歳払込済の基準保険金75万円枠ですね。
契約者が30歳、被保険者である子どもが0歳で契約した場合、105.7%の返戻率になります。
2017年の保険料の値上げにより返戻率も大きく低下してしまいましたが、それでも同時期に返戻率が下がった他社と比較すると依然トップクラスの返戻率です。
さらに、保険料を加入時に一括で払込した場合には109.0%の返戻率になります。
10歳払込済
15歳払込済
一括払
「Ⅰ型」詳細
保険料支払・払込方法
現金、口座振替、送金と3通りの払込方法が可能になっていますが、原則、口座振替のみになります。
現金払いや送金は口座振替の登録完了までの一時措置とのことです。
尚、支払方法名が他社と違いますが、下記の通りです。
【新年掛:年払 / 新半年掛:半年払 / 月掛:月払】
教育資金・満期保険金受取時期
明治安田生命の「つみたて学資」の教育資金(祝金)は、規定支払年齢を迎えた直後の10月1日に支払われます。
この支払パターンは他社でも多く採用していますが、誕生日によって進学、進級前に教育資金(祝金)を受け取ることができないという難点がありますね。
対策として明治安田生命では、被保険者である子どもの誕生日によって規定支払年齢を変え、全員が進学、進級前に教育資金(祝金)を受け取れるようにしています。
但し、満期保険金は保険契約満了時の支払になるため、教育資金(祝金)とは別の考え方にになります。
規定支払年齢
被保険者である子ども誕生日によって規定支払年齢が違います。
10月1日〜4月1日生まれの子どもの規定支払年齢を満18歳にすると教育資金(祝金)の受取が大学入学後になってしまうため、満17歳に変更しています。
これにより、全員が大学入学前の10月に教育資金(祝金)を受け取れるんですね。
18歳 教育資金受取時期
1点注意しなければならないのは、満期保険金の規定支払年齢です。
教育資金(祝金)の規定支払年齢は誕生日によって違いますが、満期保険金は誕生日にかかわらず全員が満21歳です。
そのため、20歳の教育資金(祝金)受け取り後、満期保険金を受け取るまでの期間が1年以上先になることもあります。
下表は12月生まれを例にした受取間隔です。
参考にしてくださいね。
明治安田生命の「つみたて学資」をこう考える
返戻率重視の貯蓄型学資保険としてとても人気の高い明治安田生命の「つみたて学資」。
以前は超短期払いともいえる5年払込済があったことで返戻率121%超えが話題になっていました。
しかし2016年10月、日本銀行のマイナス金利に影響を受け、販売停止に。
さらに2017年の保険料の値上げにより返戻率は大きく低下してしまいました。
それでも10歳払込済や全期前納払をうまく利用すれば最大109%の返戻率も狙えるところがうれしいですね。
「つみたて学資」は基準保険金額を高くし、払込を短期間で済ませることで返戻率が高くなりますが、無理は禁物。
基準保険金額を高くしたり、払込を短期やまとめたりすることは1回1回の支払保険料が高くなるということです。
返戻率に目をくらませてしまうと毎月の保険料が家計の大きな負担になりますので、無理のない範囲の中で高い返戻率を狙ってくださいね。