学資保険にはいつから加入するべきか?
学資保険にはいつから加入すればいいのでしょうか?
早ければ早いほどいいとは聞くけれど、
- 自分が仕事復帰してから考えたい
- 二人目のこととかもまだ見通しがぜんぜん立っていないからなんとも…
- マイホームを購入したばかりで余裕がない…
- そもそも入るべきかどうかも考え中
- 1歳だけど間に合うの?
なんていろいろと悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
学資保険に加入するタイミングは?今からでも入るべき?
学資保険にはいつから加入すべきなのかを考えていきましょう!
Contents
学資保険にはいつから入れるの?
学資保険の多くは出産前、妊娠中の段階から入ることができます。妊娠中といってもいつでも入れるわけではなく、具体的には出産予定日の140日前から加入可能となっています。
140日前というとだいたい妊娠6ヶ月ごろ、流産のリスクが減った頃ですね。やはり保険会社としても、流産のリスクの高い妊娠初期からの学資保険の加入はできないというわけです。
まだ生まれていないし生まれてから考えたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、出産後は新生児のお世話で寝る暇もないほどに慌ただしくなります。そのうえ、動けるようになれば赤ちゃんのお世話の間に家事もこなしていかなければなりません。
そんななか、学資保険をどこがいいのかいろいろと相談しながら比較して決める時間があるかというとなかなか難しいという方がほとんどでしょう。結果、学資保険のことをついつい後回しにしてしまい、はいりそびれてしまうということも。
学資保険に入ることをすでに産前に考えているのであれば、余裕のある時期から検討をはじめるのがおすすめです。
また、妊娠中の加入の場合、受取総額に上限がある学資保険もありますので加入の際は注意が必要です。
保険会社 | 商品名 | 出産予定日140日 前からの加入 |
備考 |
---|---|---|---|
アフラック | 夢みるこどもの学資保険 | ○ | 胎児の母親が契約者となる場合は受取総額180万円コースまでの契約 |
かんぽ生命 | はじめのかんぽ | ○ | |
JA共済 | 学資応援隊 | ○ | |
にじ | ○ | ||
えがお | 不可 | ||
住友生命 | こどもすくすく保険 | ○ | 災害・疾病関係特約の付加は出生後 |
ソニー生命 | 学資保険スクエア Ⅰ型 | ○ | |
学資保険スクエア Ⅱ型 | ○ | ||
学資保険スクエア Ⅲ型 | △ | 出産予定日の前日までが91日以内なら可 | |
損保ジャパン日本興亜ひまわり損保 | こども保険 | ○ | |
第一生命 | こども応援団A | ○ | |
MickeyB | ○ | ||
MickeyC | ○ | ||
太陽生命 | わくわくポッケ | ||
日本生命 | ニッセイ学資保険 | ○ | |
フコク生命 | みらいのつばさ | ○ | |
三井住友海上あいおい生命 | &LIFEこども保険 | ○ | 出産予定日の5ヶ月前から |
明治安田生命 | つみたて学資 | ○ |
加入の際の子どもの年齢制限
子どもの教育資金のため、学資保険にいざ入ろうとしても、子どもの年齢によっては入れないことがあります。学資保険には年齢制限があるからです。
この年齢制限は各保険会社によっても異なります。
保険会社 | 加入年齢 | 備考 |
---|---|---|
ソニー生命「学資金準備スクエア」 | 0~3歳 | 以前は7歳まで大丈夫だったようですが、改訂によって短くなってしまったそうです。しかもプランや払込期間によっては0歳までとなっており、他社と比較してもかなり契約できる期間が短い学資保険となっています。近年常に人気上位のソニー生命の学資保険ですから、気になる方は早めから検討を開始した方が良さそうです。 |
明治安田生命「つみたて学資」 | 0~6歳 | 払込期間が10歳・15歳・全期前納払とあるなかで、10歳払込にする場合には2歳までが加入上限となります。 |
日本生命「ニッセイ学資保険」 | 0~6歳 | 小学校入学前からこども祝金があるこども祝金あり型の場合には2歳までが加入上限となります。 |
かんぽ生命「はじめのかんぽ」 | 0~12歳 | 「小・中・高+大学入学時」の学資金準備コースは小学校入学前から学資祝金があるコースですので0~3歳までとなります。 |
JAこども共済「学資応援隊」 | 0~12歳 | 他に中学プラン、高校プランとありますが、こちらになってきますとまた加入年齢は変わってきます。またこどもの万が一の保障に焦点を当てた「にじ」や「えがお」の加入年齢は0~11歳までとなっています。 |
このように加入年齢は保険会社によって異なります。なかにはかんぽ生命やJAのように12歳まで可能なところもありますが、短期払込や早い時期の学資祝金がある場合などは一般的に加入年齢が2~3歳までと短くなるようです。
一方、契約者の年齢制限もありますが、こちらは親だけでなく祖父母も可能なところもあるなど、比較的範囲が広いところが多いようです。
学資保険加入はいつからがベスト?
一般的に学資保険の加入タイミングとしては早ければ早いほどいいと言われますが、それはなぜでしょうか?
月々の保険料が安くなる
単純に300万円を18歳までに貯めるとして、0歳からスタートした場合と2歳からスタートした場合で考えてみてください。18年間で300万円より、16年間で300万円のほうが月々の負担が大きいのはわかりますよね。
では具体的に、どの程度保険料に違いが出るのか、ニッセイ学資保険を例に計算してみましょう。
【条件】契約者:30歳/払込期間:18歳/基準保険金額:100万円/こども祝金なし型
加入年齢 | 0歳 | 2歳 | ||
---|---|---|---|---|
保険料 | 返戻率 | 保険料 | 返戻率 | |
月払 | 13,350円 | 104.0% | 15,130円 | 103.2% |
年払 | 159,560円 | 104.4% | 180,840円 | 103.6% |
月々ですと2,000円程度ですが、年払いの場合には2万円程度も差が出ることがわかります。これがもし、短期払込をしたいという場合には、支払負担の差はもっと大きなものになってくるわけです。
保険料はずっと支払っていくものですから、無理のない額にする必要があります。そのためには、できるだけ早くに加入する方が少しでも支払負担が楽になるというわけです。
返戻率が高くなる
上の表をみてもわかりますように、加入が早ければ早いほど、子どもの年齢が低ければ低いほど返戻率は高くなります。
ニッセイのように2歳時点での加入でも100%超えしているところもいくつかはありますが、2017年4月多くの保険会社で行われた保険料改定によって、保険会社のなかには0歳以降の加入だと元本割れしてしまうところや、0歳でもすでに元本割れというところもある現状です。
【条件】契約者:30歳男性/払込期間:18歳/受取総額:300万円/
保険会社/プラン | 0歳 | 2歳 | ||
---|---|---|---|---|
月払保険料 | 返戻率 | 月払保険料 | 返戻率 | |
ソニー生命学資金準備スクエアⅢ型 (22歳満期) |
13,530円 | 102.6% | ※1 | |
ニッセイ学資保険こども祝金なし型 | 13,350円 | 104.0% | 15,130円 | 103.2% |
明治安田生命つみたて学資 (払込期間15歳) |
15,995円 | 104.1% | 18,555円 | 103.6% |
JA共済こども共済学資応援隊大学プラン | 13,833円 | 100.4% | 15,636円 | 99.9% |
アフラック夢みるこどもの学資保険 | 14,430円 | 96.2% | 16,230円 | 96.2% |
かんぽ生命はじめのかんぽ「大学入学時+在学中の学資金準備コース」 | 14,550円 | 95.4% | 16,380円 | 95.4% |
※1…ソニー生命Ⅲ型は18歳払込だと加入年齢は1歳までになります。
保険によって保障内容やプランなどに違いがありますから、一概に返戻率だけで良し悪しを比較できるものではありませんが、加入年齢により返戻率の違いがででてくるということはわかっていただけたでしょうか。
2歳や3歳からでは遅い?
一般的に0~1歳で加入することが多いとされる学資保険ですが、それ以降だと遅いのでしょうか?
職場復帰もまだで今後の経済状況が見通せない状態で入るより、また働き出してから考えても…という場合や、ある程度育児が落ち着いた段階でそろそろ入ろうかな?という方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、0歳を過ぎてしまうと、前述の表にあるように返戻率が下がってしまったり月々の保険料が高くなってしまったりといったデメリットはあります。
しかし、メリットもあります。
じっくり選ぶことができる
妊娠中はつわりがひどかったり容体が安定しない方もいらっしゃいますし、産後は赤ちゃんのお世話でそれどころではないという方が多いと思います。
しかし、2歳、3歳となってくると始めと比べてある程度落ち着いてきますので、赤ちゃんのための学資保険もじっくり選ぶことができるでしょう。
まとめ
学資保険は必ず入らなければならないものではありませんし、加入すべきかどうかは一概には言い切れません。
学資保険はあくまで「子どもの教育資金の補助を目的とした保険」であり、子どもの教育資金をどのように準備していくのか、その考え方はそれぞれのライフスタイル次第だと思います。
教育資金の準備において、大切なのはいつまでにいくら貯めるかです。
いつ加入すべきか、というよりも、「いつまでにいくら貯める、そのために今から学資保険に入ることはメリットがあるかどうか?」ということではないでしょうか。
学資保険への加入タイミングは、早いことには多くのメリットがありますが遅らせることのメリットはそれほど多くありません。
もしも妊娠中にすでに学資保険について考えているのであれば、その段階から検討をスタートし、できるだけ早くに入ることがおすすめです。