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おすすめ個人年金保険ランキング【2019年版】

 2019/02/27 保険全般   2,579 Views
返戻率で見るおすすめ個人年金ランキング

「将来年金はあてにならない」
「老後は年金だけでは生活できない」

などと、老後資金について不安に思う方は多いのではないでしょうか。そこで、公的年金に上乗せする第三の年金として私的に契約する「個人年金保険」が注目されています。

でもほんとうに個人年金保険は必要なのでしょうか?

個人年金保険とはどういうもので、必要なのか?不要なのか?おすすめな個人年金保険もいくつか紹介しつつ、それ以外の選択肢についてもみていきます。

Contents

どこがいい?おすすめ個人年金保険ランキング

個人年金保険を利率および返戻率(利率)でランキングにしました。条件を30歳男性で作成しています。

表はスライドしてご覧いただけます
ランキング 個人年金保険 保険種類 条件 返戻率(利率)
1位 マニュライフ生命
「こだわり個人年金」
外貨建て 60歳払込満了、60歳年金開始、10年確定 積立利率3.0%(米ドル)2019年3月1日時点
※年1.5%の最低保証あり
2位 住友生命
「たのしみワンダフル」
円建て 60歳払込満了、65歳年金開始、10年確定 106.3%
3位 明治安田生命
「年金かけはし」
円建て 60歳払込満了、65歳年金開始、10年確定 105.9%
4位 ソニー生命
「個人年金保険」
円建て 60歳払込満了、60歳年金開始、10年確定 105.4%
5位 日本生命
「みらいのカタチ 年金保険」
円建て 60歳払込満了、60歳年金開始、10年確定 105.1%
6位 第一生命
「積立年金 しあわせ物語」
円建て 60歳払込満了、60歳年金開始、10年確定 104.6%
7位 フコク生命
「みらいプラス」
円建て 60歳払込満了、65歳年金開始、10年確定 103.0%
8位 明治安田生命
「じぶんの積立」
積立保険 35歳払込満了・40歳満期保険金 103.0%
9位 三井住友あいおい生命
「&LIFE個人年金」
円建て 65歳払込満了、65歳年金開始、10年確定 101.3%

1位 マニュライフ生命「こだわり個人年金」

マニュライフ生命の無配当個人年金保険「こだわり個人年金」外貨建

日本の貯蓄型保険の返戻率が低下したため、最近では個人年金保険のなかでも外貨建てのものが人気となっていますが、なかでも人気が高いのがマニュライフ生命の「こだわり個人年金」です。

特徴

◯ 外貨建てのため高い金利で運用できる
◯ 年1.5%の最低保証がある
◯ 保険料の支払いや受け取り方の柔軟性が高い
◯ 毎月の保険料は日本円で固定されているため変動しない

△将来の受取年金額が確定していないため、お得にならない可能性も
△為替リスクがある
△為替手数料が毎月1ドルにつき50銭かかる

保険種類 外貨建て
「米ドル」または「豪ドル」
死亡給付金 払込期間中に被保険者が死亡の場合、既払込保険料相当額
満期時返戻率 金利・為替により変動
積立利率 毎月変動(年1.5%の最低保証あり)
米ドル(3.00%)豪ドル(2.10%)2019年3月1日時点
年金タイプ 確定年金(5年・10年)または保証期間付終身年金(10年)
加入可能年齢 0歳〜60歳まで(保険料払込期間、年金支払開始年齢、また年金種類で異なる)
払込回数 月払、半年払、年払、一括払(2〜12ヶ月分)、前納(2〜40年分)
払込方法 口座振替、カード払い
特約 個人年金保険料税制適格特約
その他 健康告知:不要 保険料払込免除:なし

米ドル・豪ドルのどちらかを選んで外貨で運用する外貨建て個人年金保険です。

円より高い金利の通貨で運用することで、うまくいけば円建て個人年金保険と比べて多くの年金がもらえる可能性があります。積立金利は市場金利の動向に合わせて毎月見直されますが、金利がもし下がったとしても年1.5%の最低保証がありますので金利下落のリスクを最小限に抑えることができます。最低保証で推移したとしても円建てよりかなり有利です。

外貨建てでも契約者の支払う毎月の保険料は日本円で固定されているため、毎月の保険料は変動しません。

また、保険料は為替相場の変動やライフステージの変化、家計の状況変化に対応して契約途中で減額も可能。払込停止や再開、払込の延長なども可能と柔軟性の高さも魅力です。

年金の受取方法もかなり柔軟に対応できるため、できるだけ損をしない方法を選ぶことができます。

一方、外貨で運用するために、外貨の金利が今後下がったり年金受取時に円高が続くなどした場合には支払った保険料よりも少なくなるなどあまりお得にならない可能性も。投資性の高いリスクのある商品であることは理解しておきましょう。

また契約から10年未満で途中解約をした場合、この保険は契約当初は積立金から「保険関係費」が大きく控除されるため、すぐに解約してしまうと積立金がかなり少なくなってしまうため注意が必要です。

マニュライフ生命「こだわり個人年金」の資料請求はこちら

2位 住友生命「たのしみワンダフル」

スミセイの個人年金保険「たのしみワンダフル」

◯年金受取額が確定しているため将来にしっかり備えることができる
◯月額保険料が15,000円を超えると保険料が割引に
◯据置き期間を設定すればさらに返戻率アップ
◯年金受取方法を選べる

△月額保険料が15,000円以下の場合は少し低い返戻率に
△外貨建てなどと比べると返戻率はやはり低い
△物価の上昇(インフレ)には弱い

保険種類 円建て
死亡給付金 払込期間中に被保険者が死亡の場合、既払込保険料相当額
満期時返戻率 106.3%
(60歳払込満了、65歳年金開始、10年確定、たのしみランク適用による割引有)
年金タイプ 確定年金(5年・10年・15年)
加入可能年齢 0歳〜75歳
払込回数 月払、半年払、年払、前納、一括払
払込方法 口座振替、カード払い※条件付
特約 個人年金保険料税制適格特約、保証期間付終身年金移行特約
その他 健康告知:不要 保険料払込免除:なし

魅力が薄くなったとされる円建てで運用する個人年金保険のなかでも返戻率がもっとも高い商品です。契約年齢20歳からですと最高108.1%の返戻率になります。年金受取額が契約時に確定しているため、老後資金をしっかり計画的に備えたいという方におすすめです。

月額保険料が15,000円を超えると「たのしみランク」と呼ばれる保険料割引制度が適用になり、年金受取率がアップします。また契約時に据置き期間を設定できるため、そこでもさらに返戻率を高めることが可能です。

年金受取方法は契約時は確定年金のみですが、年金支払開始時に一時金での受け取りや、年金種類を年金総額保証付終身年金に変更して受け取ることもできます。また保険料の払い込みが困難になったときには基本年金額の減額をすることで保険料の軽減が可能です。

外貨建てや変額の年金保険に比べると返戻率は見劣りしてしまいますが、円建てのなかでは魅力的な商品と言えます。

住友生命の資料請求はこちら

3位 明治安田生命「年金かけはし」

「年金かけはし」5年ごと利益配当付個人年金保険

◯年金受取額が確定しているため将来にしっかり備えることができる
◯据置き期間を設定すればさらに返戻率アップ

△外貨建てなどと比べると返戻率はやはり低い
△物価の上昇(インフレ)には弱い
△クレジットカード払ができない
△自動振替貸付制度が適用されない

保険種類 円建て
死亡給付金 払込期間中に被保険者が死亡の場合、既払込保険料相当額
満期時返戻率 105.9%
(60歳払込満了、65歳年金開始、10年確定)
年金タイプ 確定年金(5年・10年)
加入可能年齢 20歳〜55歳(年金支払開始年齢により異なる)
払込回数 月払、年払
払込方法 口座振替
特約 個人年金保険料税制適格特約
その他 健康告知:不要 保険料払込免除:なし

年金受取額が確定している円建て個人年金保険のなかでも返戻率が高めの商品です。据置き期間が1年~5年で設定でき、さらに返戻率アップを狙うことができます。

以前はもっと人気が高かったのですが、2017年4月の保険料改定により返戻率が下がってしまいました。クレジットカード払いができないことや、保険料が支払えなかったときに助かる制度、「自動振替貸付制度」が適用されないなど現在ではデメリットのほうが少し目立ってしまいますね。

明治安田生命の個人年金保険には「年金かけはし」と「年金ひとすじ」という二つの商品がありましたが、保険料払込免除のある「ひとすじ」は現在取り扱いが中止となっています。

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個人年金保険とは?

個人年金保険とは、若いうちからコツコツ積み立てて、所定の年齢から一定額を年金として受け取ることのできる貯蓄型の保険です。

公的年金だけではあてにならないと言われるとおり、現在でも多くの世帯が公的年金だけでは赤字になってしまい、貯蓄を取り崩しながら生活している方も多いと言います。

公的年金は「国民年金」「厚生年金」の2階建てとなっていますが、これに上乗せし、老後の生活に備えるため企業や個人が任意で加入するのが私的年金になります。私的年金には厚生年金部分に上乗せする企業年金(3階部分)、そして個人で加入する個人年金(4階部分)があり、個人年金保険はこの4階部分に該当します。

 

生命保険文化センターが発表した「※平成28年度 生活保障に関する調査」※によりますと、「老後保障に対する私的準備状況」では預貯金(45.2%)がもっとも多く、ついで個人年金保険・変額個人年金保険や生命保険(44.0%)が2位となっています。個人年金保険は老後資金づくりのための金融商品としてはポピュラーなもので、加入している方も多いということがわかります。

個人年金保険にはいろいろな種類があります。もらい方や円なのか外貨なのかなどによっていくつかに分類されます。

年金のもらい方による分類

個人年金保険は「確定年金」「有期年金」「終身年金」そして「夫婦年金」と4通りの受け取り方に分類することができます。

確定年金

保険期間中は被保険者の生死に関わらず、5年~20年などの一定期間年金を確実に受けとることができます。被保険者が死亡した場合には、遺族に支給されます。60歳からの10年など、退職後、公的年金支給年齢までのつなぎとして利用する方が多く、個人年金保険のなかではもっとも人気が高く選択肢も豊富です。

有期年金

確定年金と同様に5年~20年などの一定期間年金を受け取ることができます。ただし被保険者が生存している限りという条件になりますので、早く死亡した場合には元本割れのリスクも。そのため、支給開始から一定期間を保証期間とし、保証期間中は生死に関係なく年金を支給、その後は被保険者が生存している限りとする保証期間付きタイプのものが一般的です。

終身年金

被保険者が生存している限り一生涯年金を受け取ることができます。確定年金と比べると保険料は高いですが、長生きするほどお得です。逆に早く死亡した場合には元本割れのリスクもあります。そのため、支給開始から一定期間を保証期間とし、保証期間中は生死に関係なく年金を支給、その後は被保険者が生存している限りとする保証期間付きタイプのものもあります。

夫婦年金

夫婦いずれかが生存している限り年金を受け取ることができます。どちらか一方が死亡しても年金が支給されます。

年金額の変動による分類

個人年金保険は年金額の変動により「定額」「変額」の2つに分けられます。

定額年金保険

契約時に給付される年金の額が決まっているタイプのもの。将来受け取る年金額が決まっているため、老後資金を計画的に準備することができます。ただし契約時の予定利率に受取額が大きく左右されるため、予定利率の低い時期に契約した場合には魅力が薄くなってしまいます。ローリスクローリターンの商品です。

変額個人年金保険

保険会社の運用実績(主に株や投資信託など)によって受取額が変動するタイプのもの。運用実績がよければリターンも期待できますが、逆に元本割れのリスクもあるため、貯蓄性よりも投資の側面が高い商品です。運用がうまくいかなかった場合には老後資金が予定より少なくなってしまう可能性があります。変額年金保険のなかには元本保証ではありませんが、「最低保証金額」が定められているものもあります。

「円建て」「外貨建て」による分類

個人年金保険は円建てか外貨建てかによっても大きく違います。

円建て個人年金保険

保険料を円で支払い、将来の年金も円で受け取る一般的な個人年金保険です。マイナス金利により現時点では魅力が薄くなっていますが、為替の影響を受けることがなく老後資金として人気のある商品です。

外貨建て個人年金保険

変額個人年金のうち、運用を外貨(多くは米ドル建て)で行うもの。円建てに比べると利率が良いため、現在多くの保険会社が力を入れている商品です。為替リスクがあるため、円高になれば損・円安となれば得となる、ハイリスクハイリターンな商品です。円建個人年金保険と比べて利率が高い点は魅力的ですが、外貨建てのため、為替手数料や解約手数料などのコストが高いというデメリットもあります。

個人年金保険は必要?不要?

魅力的な商品内容のものもあり、今注目を集めている個人年金保険。老後資金づくりのための金融商品としては預貯金と並びポピュラーな備えの手段である個人年金保険ですが、意外と「個人年金保険」で検索すると「入るな」「ダメ」といった否定的な意見も多くあります。個人年金保険は必要なのでしょうか?それとも不要なのでしょうか?

個人年金保険にはメリットデメリットがありますので、まずはそれをみてみましょう。

個人年金保険のメリット

➀ 銀行預金よりも増える

現在、銀行の普通預金では利息がほとんどつきません。そのため銀行に預けておくよりは、個人年金保険のほうが利率が高いためお得になります。

➁ 強制的に貯蓄することができる

個人年金保険は預貯金と違い途中解約のハードルが高く、また保険料は口座から自動的に引き落としとなるため強制力があり継続しやすいというメリットがあります。商品にもよりますが、貯蓄が苦手な方でも老後資金を計画的に、確実に貯めることができます。

➂ 個人年金保険料控除が受けられる

個人年金保険は、「個人年金保険料控除」が受けられます。しかも、「個人年金保険料控除」は死亡保険や学資保険などの「一般生命保険料控除」とは別枠になります。ここがポイントです。

年間の個人年金保険料が8万円を超えるのであれば、所得税4万円、住民税2万8千円が控除対象となります。マイナス金利のため現在魅力が薄いとされる円建て個人年金保険でも、比較的安全性が高いうえこれだけ節税効果があるとなれば加入するメリットはありそうですね。

〈個人年金保険料税制適格特約とは?〉

個人年金保険ならどれでも控除が受けられるというわけではありません。個人年金保険料控除を受けるために必要な特約が「個人年金保険料税制適格特約」です。個人年金保険料控除の適用になるためには、下の条件を満たし、かつ「個人年金保険料税制適格特約」をつけた保険契約である必要があります。この特約がない場合には、一般生命保険料控除の対象となってしまいます。

  • 年金受取人が契約者またはその配偶者いずれかである
  • 年金受取人が被保険者と同一人である
  • 保険料払い込み期間が10年以上である
  • 確定年金や有期年金の場合、年金受取開始が60歳以上かつ年金受取期間が10年以上である

個人年金保険のデメリット

➀ 途中解約すると元本割れ

個人年金保険は途中解約が可能ですが、途中解約すると元本割れになる可能性が高いです。払い込み期間が20年、30年と長期になる個人年金保険の場合、その間現金が必要になり解約する可能性も少なくありません。

➁ 外貨建てはハイリスク

運用成績次第では大きなリターンが期待できる外貨建て個人年金保険や変額年金保険ですが、投資性の強い商品のため元本割れのリスクも当然あります。老後資金として長期にわたって積み立てるわけですから、そのリスクについてはしっかりと理解しておかなければなりません。また、外貨建ての場合、通常の個人年金保険と比べて為替手数料や解約手数料などといったコストが高いことも。

➂定額個人年金はインフレに弱い

将来受け取る年金額が確定している定額個人年金ですが、将来景気が良くなりインフレが起こった場合にも受け取る年金額は変わりません。契約時と年金受取時点でお金の価値が変わってしまうことで、受取年金額が実質目減りするというインフレリスクがあります。

➃ 保険会社の破綻リスク

個人年金保険を扱う保険会社自体が破綻してしまう可能性もあります。万が一保険会社が破綻しても「生命保険契約者保護機構」により一定額の保障はされますので、支払った保険料がまったく無駄になってしまうわけではありませんが、将来受け取るはずだった年金額が減額される可能性があります。

個人年金保険が不要、入るなとする説の多くはやはりこれらのデメリットについて重視しているようです。しかし、これらのメリット・デメリットは加入する人の状況や選ぶ保険によってもメリットやリスクの大きさが違ってきます。個人年金保険にはどういったものがあるのか?おすすめの個人年金保険を比較しながら、ランキングで紹介します。

 

個人年金保険の選び方は?

個人年金保険をどう選ぶかは人それぞれかと思います。ですが、いろいろな商品があるなかで、どういう違いがあり、どう選んだらいいのかという比較のポイントをあらかじめ知っておけば選びやすいですよね。ここではいくつかのポイントに絞って個人年金保険の選び方、比較ポイントについて紹介していきます。

年金の受け取り方はどうする?

個人年金を選ぶにあたり、まず受け取り方をどうするかは大きなポイントです。

今の職場では何歳まで勤務する予定なのか、早期退職や転職の可能性はあるのかなど年金受取時のライフプランを考えて受け取り方を考える必要があります。

公的年金に上乗せして一生涯年金を受け取る終身年金にする場合、保険料が高いというデメリットがあります。また早期退職等の予定があるなら公的年金までのつなぎとして確定年金にするという考え方もあります。

保険によっては、特約をつけることにより契約時は確定年金のみで年金受取時に終身年金への変更が可能なものや、年金受取時に据置き期間を設定できるものもあります。

契約時のライフプランどおりに人生が進むとは限りません。満期時になっても「今はお金はそんなに必要ない」ということもあるかもしれません。そうしたとき、受け取り方が変更できるなど柔軟性があると使い勝手がいいですよね。

支払い方で違ってくる保険料と所得控除

保険料の支払い方には毎月コツコツ支払う「月払」やまとめて支払う「まとめ払い(一括払・全期前納払)」などがあります。

月払の場合には家計への負担が少ないですが、まとめ払いは月払に比べて保険料が割安になります。

ただし、所得控除に関しては逆になります。個人年金保険のメリットでも書きましたが、個人年金保険は「個人年金保険料控除」が受けられます。年間の支払額が8万円以上であれば、MAXで控除を受けることができるのです。月払で毎月7,000円以上程度の保険料であればこの控除を毎年受けることができます。

ですが一括払になりますと、1年間で保険料をすべて支払ってしまうわけですから、控除の対象となるのは支払いをした年だけになります。

支払い方は老後資金を貯めはじめるタイミングによっても違ってくると思いますが、こうした違いがあるということは理解しておきましょう。

保険料の支払いに柔軟性がある

個人年金保険によっては、保険料の支払いを契約途中で減額したり、支払停止や開始などが可能な柔軟性の高い保険もあります。

個人年金保険は長期の保険ですので、その間ライフスタイルの変化や家計の変動などさまざまな変化があることが予測できます。そうした変化に応じ、例えば

  • 子どもが私立高校に入学して学費がかかるようになったら保険料を減額
  • 子どもが大学入学したら払い込みを停止
  • 大学卒業で子育てがひと段落した段階で払い込み再開

などというように契約内容を変更できるものがあります。何が起こるかわからない今後のために、途中解約以外のこうした選択肢がある保険を選ぶというのも一つの手です。

保険料払い込み免除がついている

個人年金保険は長期にわたる保険ですので、自分がもしも働けない状態になったときのために保険料払い込み免除のある保険を選ぶのも一つの手です。主契約に付帯されているものもあれば、特約としてつけられるもの、また全くついていないものもあります。

円建て・変額・外貨建てを選ぶ

より返戻率の高い商品を選びたいのはほとんどの方がそうだと思いますが、返戻率(利率)のよい商品というのはそれなりにリスクがあります。それぞれ運用方法の違いやリスクの大きさなど違いがありますので、参考にしてみてください。

円建て リスクを少なく確実に老後資金を確保したい方に。投資や為替などの知識も必要ないため、しくみを理解しやすく選びやすいです。
変額 貯蓄性よりも投資性の高い商品。投資の知識がある方やこれから投資を学びたい方に。ただしリスクがあるので老後資金すべてを変額に掛けるのではなく、他に預金するなど分散することが大切です。
外貨建て 一般的に円よりも利率は高い一方リスクもある商品です。外貨で運用したあと年金を円で受け取る際にも為替の影響を受けますので、ある程度為替の仕組みを理解している方向けと言えます。

返戻率の高さを比較する

保険料の払い込み総額に対して将来受け取る年金は総額でどのくらいなのか、それを表すのが返戻率です。返戻率は以下の計算式で求めることができます。

返戻率=年金受取総額÷保険料払い込み総額×100

この数字が高ければ高いほどリターンが大きい、ということになります。

しかし、2017年4月から標準予定利率は大幅に下がり、個人年金保険は保険料の値上げにより返戻率が大きく下がってしまいました。本来貯蓄型であるはずの個人年金保険の貯蓄性が全体的に下がってしまったのです。

ただし、個人年金保険の返戻率を上げることは可能です。

返戻率アップのポイント

➀ 早めに加入する

個人年金保険の返戻率を上げるためには早めに加入することが大きなポイントになります。例えば毎月1万円の保険料で65歳まで払い込みだとすると、30歳から35年間では420万円なのに対し、40歳から25年間では300万円です。20代、30代と早いうちから加入すれば、そのぶん長期間保険料の控除を受けられますから節税にもなります。

ただし、20代~40代というのはライフスタイルの変化が大きな時期です。途中解約をしないで済むよう、ライフプランをしっかりたてることがまず大切です。

また長期間の積立の場合、デメリットとしてインフレリスクがありますのでその点は注意しましょう。

➁ 据置き期間を置く

60歳で払い込み終了でそのまま60歳から年金受取開始するより、65歳まで据え置いてから受け取ったほうが返戻率がぐっと上がります。

また、もし返戻率のより高い商品を狙うのであれば、変額や外貨建てなどを選ぶという手もあります。ただしその際にはリスクがあることを理解しておきましょう。

個人年金保険以外の選択肢

冒頭の個人年金とは?でも軽く図説でご紹介しましたが、公的年金に上乗せする資金には、個人年金保険以外にもいろいろな方法があります。そのなかでも主なものについてご紹介します。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

個人年金保険とよく比較されていて今話題なのがiDeCoです。iDeCoは個人で積み立てる年金の制度のことで、加入者が毎月一定額を積み立て、その資金を定期預金・保険・投資信託などで加入者自身が運用し、増やしたお金を60歳以降に年金または一時金で受け取ることのできる制度です。

iDeCoの優れている点は、税金の優遇が大きい点。なんと積み立てたお金の全額が控除対象となります。控除の上限が決まっている個人年金保険と比べると何倍もの違いです。

また通常でしたら税金がかかるはずの預金の利子や運用利益は非課税で受取ができます。

掛け金はサラリーマン、自営業、専業主婦など属性により上限が決められています。

終身保険

終身保険は一生涯保障が続く死亡保険です。掛け捨ての保険とは違い貯蓄性もあり、途中解約した場合には解約返戻金も戻ってきます。ある程度長く契約していた場合には、払い込んだ保険料の総額よりも少し多く解約返戻金が戻ってきますので、個人年金保険と同様に使うことができます。

終身保険は保障がメインの保険です。個人年金保険の場合、年金受取前に亡くなってもそれまでに支払った保険料払込相当額が返ってくるだけになります。加入してあまり時間が経たずに亡くなった場合にはあまり戻りがありませんね。一方で終身保険の場合には、保険料の払い込みが終わっていなくとも死亡時には契約で定めたとおりのまとまった保険金を受け取ることができます。遺族に対してより多くのお金が残せるのが終身保険なのです。

保障がメインの保険のため、返戻率は老後資金として考えると個人年金保険よりも見劣りしてしまいますが、お金を遺族に残したいという場合にはこちらもおすすめです。

養老保険

養老保険は貯蓄と死亡保障を兼ね備えた保険で、死亡保険金と満期保険金が同額なのが特徴です。

終身保険は死亡時に多くの保険金を受け取れますが、生きている間に受け取れるお金(解約返戻金)は少し減ってしまいます。個人年金保険は生きている間に受け取れる年金の返戻率は高いですが、亡くなったあとは払込保険料が戻ってくるだけです。

それに対し、養老保険は生きていても亡くなってもどちらでもまったく同じ額が受け取れます。

ただし、生死に関わらず同額のお金を保険会社が支払うことになるため、保険料は高めとなります。貯蓄性と死亡保障を兼ね備えたと書きましたが、現在の養老保険の返戻率はすべて元本割れ状態です。

定期預金

老後資金の備えとして最もリスクが少なく一般的と言える方法です。普通預金の金利が超低金利時代にある現在では、増やすためというよりもリスクなく確実に老後資金を確保するための手段と言えます。近年ではネットバンクの金利が高めです。

まとめ

個人年金保険はかつて貯蓄性の高い魅力的な保険でした。そのころ加入した方にとってはまさにお宝保険ですが低金利が続く現在においては、魅力の薄い保険になりつつあります。

しかし、紹介したように現在でもまだリスクは伴うもののリターンが期待できる保険はいくつかあります。仕組みが複雑で難しいものも少なくありませんので、検討する場合には自分がしっかり理解をしたうえで検討していきましょう。強制的に貯蓄できる、節税効果があるなどといったメリットもあるため、リターンの大きさだけがこの保険の魅力というわけではありません。

老後資金は自身にとって、また家族にとっても大切な資金です。個人年金保険に限らず、どういった方法で老後資金を貯めていくかをじっくり考え、少しずつでもできるだけ早いうちから実行に移していきましょう。

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