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学資保険に入る必要のない人の5つ特徴

 2018/03/17 学資保険の豆知識   88,824 Views

2017年の保険会社各社の保険料値上げにともない返戻率が下がったことにより、さらに厳しさを増した学資保険ですが、そうなってくると

「学資保険に入るべきか?」
「学資保険は必要か?」

と悩んでいる方はますます多くなっているかと思います。

ここでは本当に学資保険が必要かどうか、学資保険が必要ない人はどんな人なのかについてみていきましょう。

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学資保険の最大のメリットは貯蓄性

学資保険とは子どもの将来必要な教育資金を貯蓄しながら万が一にも備えることができる保険です。学資保険の具体的なメリットとしては、

  • 確実に貯蓄することができる
  • 支払った保険料よりも受け取る額が多くなる
  • 保障機能が充実している
  • 税金面で優遇されている
  • 保険料控除の対象になる

こうしたことが挙げられます。そのため、これらのメリットがメリットに感じる場合には加入を検討しても良いかと思います。

また逆に、デメリットとしては

  • 金利が固定されている
  • 長期間資金が使えない
  • 保険会社が倒産するリスクがある
  • 契約時の年齢が制限される

といったことが挙げられます。

学資保険の最大のメリットは貯蓄性であり、低リスクで資金を増やせるところにメリットがあります。そのため、貯蓄性を重視するのであれば返戻率の高いものを狙うことがポイントになります。

しかしこの返戻率が、2017年の改定により各社下がってしまったのです。

返戻率が下がったら学資保険に入る意味はない?

2017年の保険料の値上げにともなう返戻率の低下でどのくらい変わったのでしょうか?改定前と後とでどのくらい返戻率の差がでたのか、現在の返戻率ランキングも一緒にみてみましょう。

改定による返戻率の下げ幅と2020年ランキング

契約者:30歳男性/被保険者:0歳/払込期間:18歳/支払方法:月払

 学資保険 2017年3月以前 2020年1月現在 返戻率の差
明治安田生命つみたて学資 114.3% 104.1% △10.2%
払込期間:15歳/総受取額:300万円
ニッセイ学資保険 110.0% 104.0% △6.0%
払込期間:18歳/総受取額:300万円
ソニー生命学資保険スクエア 110.3% 102.6% △7.7%
払込期間:18歳/総受取額:300万円
フコク生命みらいのつばさ(ジャンプ型) 110.1% 101.9% △8.2%
払込期間:17歳/総受取額:200万円
JAこども共済(すてっぷ) 108.9% 98.3% △10.6%
払込期間:18歳/総受取額:300万円
アフラック夢みるこどもの学資保険 105.2% 96.2% △9.0%
払込期間:18歳/総受取額:300万円
かんぽ生命はじめのかんぽ 99.3% 94.8% △4.5%
払込期間:18歳/総受取額:300万円

以前の返戻率と比べてしまうと、各社かなり下がっていることがわかりますね。10%以上も返戻率が下がったところもあります。また、これまで高返戻率の商品のひとつだったアフラックの「夢見るこどもの学資保険」も元本割れしてしまっています。JAは2019年4月の保険料改定から18歳払込は98.3%と元本割れに、かんぽは94.9%まで下がってしまいました。

そんななか、返戻率は下がったもののいまだ魅力的な返戻率を保っているのが

  • 明治安田生命つみたて学資
  • ニッセイ学資保険
  • ソニー生命学資保険スクエア

この3つではないでしょうか。

明治安田生命つみたて学資の返戻率は以前と比べ10%以上の下げ幅となっているものの104.1%と返戻率の高さはまだまだトップクラス。明治安田生命の払込期間は一番長いもので15歳までですので、18歳払込の他社と比較すると返戻率が少し高くなっているところがあります。

明治安田生命同様、高い返戻率が人気のニッセイ学資保険でしたが、こちらも返戻率は大きく下がってしまいました。しかし、下がったといえども104%台はキープしており、他社と比較すればまだまだトップクラスの返戻率です。

ソニー生命の学資保険も高い返戻率が人気でしたが、2020年1月に現在の返戻率に改定となりました。しかし当サイト(学資保険まるわかり辞典)の「返戻率でみる学資保険ランキング」でも10歳払込済の場合でも上位に入っているように、まだまだ返戻率の高さは健在です。またソニー生命は返戻率の高さだけでなく、ライフプランナーとの面談の満足度が高いと口コミでの評判も高い学資保険です。

この返戻率をみて、

「100%ちょっとじゃ学資保険に入る意味ないかも…」
「少しまえだったらもっと返戻率が高かったから入ってもよかったのに…」

と思った方もいらっしゃるかもしれません。1位の明治安田生命の104.1%の返戻率ですと、受取総額300万円の場合の支払総額は2,879,100円、その差は12万円ほどです。そんなに戻ってくるんだ!と思う方もいれば、それだけか…と思う方もいるでしょう。

しかし、いずれも返戻率は下がったものの、短期払込や年払などを利用することでもっと高い返戻率を狙うこともできます。

例えば、短期払込も検討しているのであれば、10歳払込の場合、ニッセイ、明治安田生命、ソニー生命ですと105%以上という高い返戻率も可能です。

契約者:30歳男性/被保険者:0歳/支払方法:月払/総受取額:300万円

学資保険(商品名) 返戻率
18歳(15歳)払込 10歳払込
ニッセイ学資保険 104.0% 107.2%
明治安田生命つみたて学資 104.1% 105.7%
ソニー生命「学資保険スクエア」Ⅲ型 102.6% 105.5%

まずはシミュレーションで実際自分の条件だとどのくらいの保険料になるのか算出してみる、「必要ない」と判断するのはそれからでも遅くはないかもしれません。

学資保険に入る必要のない人の5つ特徴

学資保険が必要かどうかについて、返戻率の高さという視点で話をしてきましたが、そもそも学資保険というのは必ずしも必要なものではありません。

では、どういった人に学資保険は必要ないといえるのでしょうか。

将来の学費がすでに準備できている人

将来の学費のために入るのが学資保険です。そのため、すでに将来の学費が準備できているという場合には学資保険は必要ありません。ただし、銀行にそのまま預けておくだけだと引き出して使ってしまう可能性が高い方は、確実に貯蓄することができる学資保険がおすすめです。一括払いですとより高い返戻率を狙うこともできます。

自分で積極的に資産運用ができ学費が準備できる

株式投資など、積極的な資産運用を行い自分で学費を準備できるという方は学資保険は必要ないかもしれません。学資保険は固定金利ですので、金利があがったときに金利のいい商品に乗り換えるということはできませんし、長期間資金が使えません。

貯蓄を使い込んだりせず計画的に貯め続けることができる

強制的な貯蓄が可能な点も学資保険のメリットのひとつですが、使い込んだりせずに計画的にコツコツ貯められる方には学資保険は絶対必要なものではないと言えます。

生命保険など万一に必要な保障を別途用意できる

学資保険のメリットのひとつに「保障機能の充実」がありますが、逆に生命保険など万一の保障を別途用意できてお金もきちんと貯められるという方は学資保険の必要性は低いかもしれません。

収入が安定せず支払い続けるのが困難

学資保険は元本保障されている商品ではないため、加入して数年で解約、となった場合には損をしてしまいます。収入が不安定で支払い続けるのが困難、途中解約する可能性があるという方にはあまり向いていません。

学資保険のメリットにあまりメリットがない、また、デメリットを重視する方には学資保険は向かないと言えそうですね。

まとめ

お子さんが生まれることがわかったら、学資保険にはいるべきかどうかについて、多くの方が悩まれることと思います。ただ、学資保険といっても万能ではないですし、必ず加入しなければならないものではありません。ですが、将来の学費を確実に貯めていくためには有効な手段のひとつです。

学資保険に入るべきかどうかはおいておいて、まず将来どのくらいの金額の教育資金が必要になるのかをシミュレーションでしっかり算出しておきましょう。

そのうえで、その資金をどうやって用意するのか?考えるうえで以上の話が少しでも役に立てば幸いです。

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